2018年4月の消費意欲指数、新年度を迎え今年初の前年比プラスに 博報堂生活総研

株式会社博報堂のシンクタンクである「博報堂生活総合研究所」は、「4月の消費予報」を発表した。
20~69歳の男女1,500名に、「来月の消費意欲」を点数化してもらったもので、その結果4月の消費意欲指数は46.4点で、3月より1.3ポイント増、前年比0.6ポイント増とほぼ横ばいながら、1月から続いていた前年割れを脱却。
消費意欲指数の理由を見ると、「新生活・新年度の準備」、「季節の変わり目なので」といった季節消費への意欲が高まっている。例年この時期の季節消費への意欲増加傾向は続いており、2018年は過去最多となった(2015年4月133件→2016年4月155件→2017年4月187件→2018年4月221件)。
特に買いたいモノ・利用したいサービスを見ても、化粧品・ファッション・装飾品・外食・食品などが前年比で20件以上増えており、新年度や新しい季節に向けた消費意欲の高まりが感じられる。
また、低調が続いてきた男性の消費意欲が回復し、1月と同レベルの消費意欲指数(44.6点、前月比+3.0ポイント、前年比+1.5ポイント)となった。
消費意欲指数の理由の中で「新生活・新年度の準備」は、2017年4月16件から今年は39件と、前年に比べて特に男性で増えており、また「金銭的な理由によるセーブ、買い控え」も男性で減っていることから(2017年4月151件→2018年121件)、男性の節約意識が緩む気配がみられた。
女性の消費意欲指数は前年と同水準ながら、消費意欲指数の理由では「春だから購買意欲アップ」や「季節・気候的に外出、買い物機会が増えそう」という声が多く上がっており、春への期待は女性においても高まっていることがうかがえる。