トランスコスモス、コンタクトセンターの会話ログを活用した広告配信を可能に

トランスコスモス株式会社は、クラウド型コンタクトセンタープラットフォーム「Contact-Link(コンタクトリンク)」とDMPサービス「DECode(デコード)」を連携し、顧客との会話ログとマーケティングデータの一元管理を可能にした。これにより、蓄積した会話ログを含むマーケティングデータを広告配信に活用し、DECodeを経由しての各アドネットワークへの出稿が可能となる。
Contact-Linkは、同社が提供する企業の顧客コミュニケーションを支援するコンタクトセンタープラットフォームで、2014年7月より提供開始した。電話、Web、SMSなどで顧客との双方向コミュニケーションを実現し複数チャネルを利用した顧客の対応履歴の一元管理が可能なこと、同社のオペレーショナル・エクセレンスをもとにした業務テンプレートを豊富に揃えて、企業の要望にあわせて短期間で業務を開始できることなどが特長。
DECodeは、Web/EC/コールセンター/SNS/チャットなどの多様なチャネルで収集したコミュニケーションデータをクラウド上で統合し、最先端のAI/機械学習技術を用いて分析・活用する独自のDMPサービス。
通常、企業に散在する複数のデータベースを統合し、システムを連携するのは非常に困難で、マーケティング活動を「自働化」する仕組みをつくるためには多大な時間と労力が必要となる。今回、Contact-LinkとDECodeが連携したことで、Contact-Linkに蓄積されている電話・Webサイト・SMSなどにおける顧客との会話ログと、LINE・Facebook・Twitterなどの多様なチャネルから収集したオーディエンスデータなどを、DECode内でひとつのマーケティングデータとして蓄積することが可能となった。これにより、これまではWebサイトでの行動履歴などを活用することが主流だった広告配信に、コンタクトセンターに蓄積された会話ログも活用することができ、DECode経由で各種アドプラットフォームに広告を出稿することができる。
さらに今後は、各種チャネルからアクセスしてきた顧客ごとに、個別電話番号を払い出し、Cookieとコールデータを統合して、よりパーソナライズした広告配信データを作成していくという。