大日本印刷、2018年3Q決算は売上高1兆0509億5900万円でほぼ前年並み

大日本印刷株式会社は、2018年3月期第3四半期(2017年4月1日~2017年12月31日)の連結業績を発表した。

【連結経営成績(累計)】
売上高   :1兆0509億5900万円(前年同期比 0.1%増)
営業利益  :326億0300万円( 同 45.6%増)
経常利益  :362億8100万円( 同 34.0%増)
四半期純利益:マイナス32億0800万円(前年 251億3500万円)

印刷事業において、出版メディア関連は書籍・雑誌がともに前年を下回り低迷。教育・出版流通関連は、書店での販売と「honto」の事業拡大に注力したことが奏功し、ネット通販と電子書籍が順調に推移したが、2016年10月に株式会社文教堂グループホールディングスを連結子会社から持分法適用会社としたため、教育・出版流通関連全体では前年から減少となった。
情報イノベーション事業は、POPなどの販促関連ツール、IPS(Information Processing Services)、金融機関や電子マネー向けのICカードが調に推移し、前年を上回った。イメージングコミュニケーション事業は、熱転写記録材(カラーインクリボンと受像紙)が東南アジア・欧州で販売増加したが、国内や北米向けで減少し、前年を下回った。情報コミュニケーション部門全体の売上高は5760億円で前年同期比3.1%減だったが、営業利益は152億円と前年同期比11.6%増だった。
生活・産業部門のシステム販売は、堅調に推移したが紙のパッケージは減少し、前年を下回った。生活空間関連事業、産業資材関連事業は、前年を上回り、生活・産業部門全体の売上高は2962億円で前年同期比2.1%増だったが、営業利益は96億円で前年同期比13.0%減に落ち込んだ。
これらの結果、売上高はほぼ前年同様だったが、営業利益・経常利益は大幅増になっている。ただし法人税等調整額としてマイナス108億1100万円を計上したため、親会社株主に帰属する四半期純利益は赤字となり、マイナス32億円となっている。