博報堂DYグループ、「デジタルロケーションメディア・ビジネスセンター」を新設、第一弾として「移動する生活者調査」を実施

株式会社博報堂DYホールディングスは、生活動線起点のメディアビジネス開発を支援するグループ横断型組織、博報堂DYグループ「デジタルロケーションメディア・ビジネスセンター」を新設したことを発表した。また、本取り組みの第一弾として、「移動する生活者」に関する調査を実施し、結果を発表した。
同センターは、従来のメディアプランニングで使われてきたオーディエンス属性や検索行動履歴だけでなく、生活者の一日における、移動しながら変化する生活シーン(学校や仕事等の出発前、通勤や通学途中、学校や仕事の合間に休憩しているとき、家でくつろいでいるとき、友達と外出しているときなど)と無意識下での気分の移り変わりを重視し、その動線上にあるメディアを再構築、また、新たなメディアビジネス開発を支援する専門組織。中でも、デジタルサイネージやモバイルなど、生活動線上の接点を大きく拡大させる可能性をもつ“デジタルロケーションメディア”に着目し、適切な対象・時間・場所に応じた最適な情報をオンライン・オフラインの垣根を超えて届けることで、メディア価値の向上および新たなメディアビジネスの開発に繋げていくことを目指す。
今回実施した「移動する生活者」に関する調査結果からは、生活者が平日一日平均5時間以上外出していることや、平均1時間移動している(家または学校・勤務先の外にいる状態)こと、移動中は6割以上がスマートフォン/ケータイを利用していることなどがわかった。また、各生活シーンに対応した意識や情報行動の分析結果より、通勤・通学中は面倒な気分をタイムリーな情報で刺激したいという欲求から「ニュース」「天気予報」などの情報を得る「ウォームアップモード」であるなど、生活動線上のロケーションと気分に応じて変わる生活者の「6つのモード」の存在も浮かび上がった。
同センターは、生活者の「モード」に関する知見を活用し、最適なコンテンツやタッチポイントを開発するプランニングフレームや、生活者にハッとする情報に出会うセレンディピティ体験を提供するソリューションを開発していくという。
同調査のサマリー、調査概要は以下の通り。

【「移動する生活者」調査サマリー】
●生活者の平日の一日平均外出時間は約5時間。うち移動時間は平均1時間。外出時間は性年代では男性40代と60代、女性10代と60代で高い傾向。
●移動中は6割以上がスマホ/ケータイを利用。10代20代女性では8割越え。60代は3人に1人が利用。
●生活者は、生活シーンに応じて気分や情報の受け取り方に変化。「同じ路線の交通機関に乗っていても、通勤通学時と帰宅時で気分が異なる」と6割以上が回答。また、「同じ場所でも訪れる状況によってイメージが異なる」と約6割が回答。さらに、全体の約5割が「移動中に思いがけない情報に出会う」と回答。

【調査概要】
対象者:15歳~69歳男女、東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県在住
調査手法:インターネット調査
サンプル数:3,013名(人口構成比×出現率で割付)
実施時期:2017年9月20日(水)~10月16日(月)