博報堂DYホールディングス、Preferred Networksと資本業務提携を合意

株式会社博報堂DYホールディングスは、深層学習をはじめとする人工知能(AI)技術を活用した新たなビジネス開発及び実社会への実装を目的として、株式会社Preferred Networks(以下PFN)に出資し、戦略的に提携することで合意したと発表した。
昨今、ディープラーニング(深層学習)をはじめとするAI技術が目覚ましい発展を見せており、あらゆる産業に変革をもたらす革新的なテクノロジーとして世界的な注目を集めている。PFNは深層学習フレームワーク「Chainer®(チェイナー)」を独自開発するなど、AI技術の世界的なリーディングカンパニーとして、交通システム、製造業などのインダストリアル領域での実績が高く評価されており、また、クリエイティブ分野にAI技術を応用した線画自動着色サービス「PaintsChainer®(ペインツチェイナー)」を開発するなど、その活動範囲もひろがりつつある。
一方、博報堂DYグループは、「生活者発想」を核に、得意先・媒体社・コンテンツホルダーなどの様々な課題解決に努めている。さらに昨今は、あらゆるマーケティング活動を計画・実行・管理する上での基盤となる「生活者データ・マネジメント・プラットフォーム」を構築し、統合マーケティングソリューションの更なる質の向上に取り組む。
今後両社は、PFNの有する深層学習技術を中心としたAI技術・実装力と、博報堂DYグループが有する広告、マーケティング、メディア、コンテンツ領域における知見ならびに、独自データを掛け合わせることにより、革新的なソリューションの開発及び実社会への実装を推進し、生活をより楽しく、より豊かにするイノベーションの実現を共に目指すという。
また、博報堂DYホールディングスは、グループ内の情報や人材を集約し、AI技術を活用した新規ビジネス開発を推進する「AIビジネス・クリエイションセンター」を新設した。同センターのメンバーがコアとなり、協働領域の検討などを推進していく。