“ミレニアル世代”の女性、ブランドへの関心は上の世代より高め ブランドを知ったのは高校生以下

株式会社博報堂DYメディアパートナーズ(博報堂DYMP)は、合同会社コンデナスト・ジャパンと共同で、女性の「ミレニアル世代」に関する調査結果を発表した。「ミレニアル世代」とは、西暦2000年以降に成人を迎える、1980年~2000年代初頭生まれの世代を指す。
今回両社は、ファッション、ラグジュアリーブランドに対する意識や関心、購買行動や購買意欲について調査を行った。コンデナスト・ジャパンの雑誌・Web「VOGUE JAPAN」読者を中心とした「VOGUE JAPAN ID」メンバー(17~39歳の女性302名)、博報堂DYメディアパートナーズの「Querida」パネル(ミレニアル世代16~36歳 女性1549名/37~55歳 女性516名)において、ミレニアル世代と上の世代との特徴の比較を行った。さらにファッション購買額が高いミレニアル世代を「ラグジュアリーミレニアルズ」、そのなかで年間50万円以上ファッション購買するミレニアル世代を「スーパー・ラグジュアリーミレニアルズ」と名付けている。
その結果、高級ブランドへの関心が低くなっていると思われがちなミレニアル世代だが、高級ブランドへの関心は、上の世代よりも高かった。ミレニアル世代に高級ブランドがどのような存在か尋ねると、「上質なもの・洗練されているもの」33%、「自分を高めてくれるもの」21%が上の世代の回答を上回った。また、高級ブランドに求めるイメージは上の世代は「女性らしさ」がトップ(48%)であるのに対して、ミレニアル世代は「上品」40%、「シンプル」31%、「スタイリッシュ」22%などが高い。また、「いつか絶対購入したい憧れのブランドがある」34%なども、上の世代(21%)より高かった。
ラグジュアリーミレニアルズは、両親が教育熱心で会社員割合も高く、経済的にも自立している傾向が見られた。ミレニアル世代と比較しても旅行やアート鑑賞、外食などのさまざまなコト=体験消費を重視していた。
ミレニアル世代のファッションの情報源は、インターネットのみならず、テレビや雑誌メディア、店頭も重要なタッチポイントとなっているが、なかでもラグジュアリーミレニアルズは雑誌の記事や広告、ブランド公式サイト、ファッション系サイト、著名人や友人のSNS、店頭を情報源として重視していることも判明した。
好きなブランドを知った年齢は、ミレニアル世代全体で高校生以下が60%と若年化しているが、そのなかでも特にスーパー・ラグジュアリーミレニアルズは、小学生のときの23%を含む高校生以下が66%と、コンシューマージャーニーの若年化がさらに顕著だった。