LINE、スマホ向け動画広告プラットフォーム開発の「ファイブ」を完全子会社化

LINE株式会社は、同社の広告配信事業の強化を目的として、スマートフォン向けの動画広告プラットフォームの開発・販売・運用を行うファイブ株式会社(以下FIVE)と資本業務提携し、同社を完全子会社化することを発表した。
FIVEは、2014年に国内で先駆けとなる動画広告配信プラットフォームをリリースし、運用型広告を展開する「Video Network by FIVE」やブランド広告に特化した「Moments by FIVE」などのサービスを展開。現在、国内の動画広告において最大規模のユーザーリーチ数(アプリMAU:2,800万以上、WEBサイトUU:3,200万以上)を記録しているほか、1,800以上のパートナーメディアとの提携を実現し、広告主の数が400を超えるなど、3年間で大きく事業規模を成長、拡大させている。
LINEでは、2016年6月より運用型広告配信プラットフォーム「LINE Ads Platform」の本格運用を開始。「LINE」アプリ内のタイムライン、ニュースサービス「LINE NEWS」のほか、今秋より電子コミックサービス「LINEマンガ」、ブログサービス「LINE BLOG」などLINEプラットフォーム上での広告配信面(広告在庫)の拡大や、各種配信メニューの開発、ターゲティング精度の向上など、様々な取り組みを行っている。
今回の資本業務提携により、動画広告を専門とするFIVEの技術力やリソースを活用し「LINE Ads Platform」をはじめとした「LINE」関連サービスにおける動画広告を強化していくことに加え、FIVEが保有するパートナーメディアによる動画広告プラットフォームの事業基盤と、国内MAU7,100万人以上にのぼる「LINE」が持つ豊富なオーディエンスデータを連携することで、相互の広告プラットフォームを強化することを目指すという。
また、「LINE」の注力地域であり、豊富なユーザーベースを築くタイ、台湾、インドネシアをはじめとするグローバル市場における事業展開も視野に入れている。