英WPP、ADK株買収に同意 一転して方針転換

株式会社アサツー ディ・ケイ(ADK)は、ベインキャピタルグループによる株式の公開買付けにおいて、筆頭株主であるWPP International Holding B.V.(WPP)とベインキャピタルグループが、契約締結に至ったことを発表した。
WPPが保有するADK株式のすべて(10,331,100株、所有割合24.9%)を、ベインキャピタルグループが公開買付けに応募する内容で合意した。契約締結は11月21日付。
ADKは10月2日付で、ベインキャピタルグループが同社を買収する方針であることを公表するとともに、普通株式の公開買い付けに賛同の意見を表明していた。一方、WPP側は当初、株式の売却およびそれに伴う提携解消などを不服とし、一般社団法人日本商事仲裁協会に仲裁を、東京地方裁判所に対し仮処分命令を申し立てていた。今回の契約締結に基づき、これらの申し立ても取り下げることで合意したとのこと。
なお、本持分取得の有無、条件および時期については、現時点では未定。またWPPグループがADKに対して直接出資をする予定もない。