博報堂生活総研、8月の消費予報を発表

株式会社博報堂のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、消費の先行きに関する調査を毎月実施。その結果を「来月の消費予報」として発表している。8月の消費意欲指数は49.7点。前月比+0.6ポイント、前年同月比+0.2ポイントと、ほぼ横ばいとなった。

夏休み、お盆、帰省などのある8月は、2014年以前は50点を上回る高い消費意欲指数を示していたが、2015年以降は伸び悩むようになり、今年も前月比、前年同月比ともに横ばいの49.7点だった。
しかし、消費意欲指数の理由(自由回答)を見ると、「夏休み、お盆など連休があるから出費が増えそう」といった季節消費への意欲を挙げる声は増加(16年8月146件→17年8月176件)。特に買いたいモノ・利用したいサービスの内訳を見ても、「日用品」「車・バイク」などのモノ消費は前年から減る一方、「レジャー」「外食」「旅行」といった夏らしいコト消費は前年から増加している。また、不景気などの社会的要因を心配する声も減少しており(16年8月48件→17年8月10件)、消費意欲指数は横ばいながら、季節消費は一定の盛り上がりが期待できそうだという。

消費意欲指数の前年同月比を男女別に見ると、男性が+1.2ポイントであるのに対し、女性は-0.9ポイントとなっている。
また、特に買いたいモノ・利用したいサービスにおいても、男性は前年同月比で+2.7ポイントで、「旅行」「外食」「ファッション」「レジャー」の4項目で20人以上増加しているのに対して、女性は前年同月比-2.4ポイント、「旅行」「飲料」「理美容」「日用品」の4項目で20人以上減少と、男性とは逆の傾向を示しており、女性の低調ぶりを男性が下支えしていることがうかがえる。