DAC、購買ファネルを可視化するフレームワーク「FAIV」を開発

D.A.コンソーシアムホールディングス株式会社とデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社は、Web行動ログをもとに購買ファネル構造(以下、ファネル構造)を可視化し、また階層ごとのWeb閲覧傾向や広告効果を特定するフレームワーク「FAIV」(Framework for Audience Intent Visualization)を独自に開発し、特許を取得したことを発表した。
今回両社は、広告配信結果、ソーシャルメディア、提携企業の3rd Partyデータなどを収集・解析し、国内最大級のデータ量を保有する独自開発のDMP、「AudienceOne®」に蓄積されているWeb行動ログからファネル構造を可視化し、また各ユーザーがファネルのどの階層に属しているかを推定する技術を開発し、特許を取得した。

【概要】
まず広告主やブランド毎に固有のファネル構造を可視化するために、コンバージョンユーザーの行動ログを過去に遡って分析。次に、過去から時系列にコンバージョンに近づくにつれて、どのようにWeb閲覧傾向が変化しているか、各層に特徴的な行動を自動的に抽出し、モデル化する。これにより、未購入の顧客(または未リーチのインターネットユーザー)の現在の階層を把握することで、態度変容を促すための最適なアプローチをとることが可能となる。

【同技術を活用したサービス展開について】
特定の広告に接触したユーザーと接触していないユーザーでファネル遷移率を計測、比較することで、広告の全体的な効果を可視化。この遷移率の差を「Hot Index」として指標化することにより、コンバージョンには至っていないがファネルの階層は深まった≒認知度、興味度などが高まったことを把握することが容易になる。同指標は短期的なコンバージョン獲得だけでなく中長期のマーケティング戦略を考えるうえで重要な指標として活用可能。
同技術によるモデルを用いて未購入のユーザーや、未リーチのインターネットユーザーがファネルのどの階層にいるかを推定・スコアリングし、その指標を活用することで、各階層に向けてそれぞれ訴求メッセージを最適化、あるいは特定の階層に向けて広告を配信することができ、「Hot Index」を最大化する運用が可能となる。
また、同技術は次世代プランニングシステム「XmediaOne」に2017年度早々に搭載することが予定されている。