トヨタ、マーケティング関連子会社を吸収合併

トヨタ自動車株式会社、およびトヨタの100%子会社の株式会社トヨタモーターセールス&マーケティング(以下、TMSM)、TMSMの100%子会社の株式会社トヨタマーケティングジャパン(以下、TMJ)の3社は、TMSMをトヨタに統合し、また、TMJが持つモータースポーツ機能についてもトヨタに移管することを発表した。

設立から5年を経て、トヨタを取り巻く環境も変わる中、TMSMやTMJがこれまでに培ってきた専門性・機動性の向上などの成果をさらに今後の持続的成長に活かすべく、今後は、TMSMのグローバルブランド戦略機能をトヨタのコーポレート中長期戦略に結びつけることによって 現地販売代理店とのマーケティング施策展開力をさらに高めていく。

また、3社それぞれの領域で推進してきたモータースポーツ活動を、トヨタに本部を設け、集約する。創業者 豊田喜一郎氏は、自動車メーカーがモータースポーツ活動に取り組む意義について「オートレースは、単なる興味本位のレースではなく、日本の乗用車製造事業の発達に必要欠くべからざるもの」と述べている。今回の集約を機に、こうした創業の精神に立ち返り、あらためてモータースポーツ活動を「もっといいクルマづくり」の軸足として位置づけ、統一した戦略・マーケティング・技術開発のもと、「もっといいクルマづくりに向けた人材育成」、「クルマファンの拡大」を加速させていく狙い。

トヨタは2009年当時、外部環境が大きく変化する中、より地域に寄り添ったマーケティング機能を発揮すべく、マーケティング専門会社としてTMSM、およびTMJを設立。以来、TMSMは業務の専門性・機動性を高め、WEBやデジタル素材を活用したマーケティングの質とパフォーマンス向上などに取り組み、また、専門性が高く、ノウハウの豊富な人材の早期育成にも注力し、一定の成果を挙げてきた。

なお、TMSMは、4月1日から業務移管を開始し、7月1日にトヨタに統合される。また、TMSMの100%子会社である、TMJおよび、(株)デルフィス、(株)アムラックストヨタ、(株)トヨタオートモールクリエイトは、TMSMのトヨタへの統合後、それぞれトヨタの100%子会社となる。